どうにかなる日々2

どうにかなる日々 (2) (F×COMICS)

どうにかなる日々 (2) (F×COMICS)

 
 また、読みたくなったので。諸事情により、既に持っているものがダンボールの中に。取り出せないので、もう1冊購入したのでした。
 
 もう、ほんと、ものすごく好きなんですよ。「1」ももちろんいいんですけど、「2」のほうの各話の良さというか、なんというか。
 
 「間」のとりかたって言うんですかね。あと、作品全体に共通する「さっぱりしたせつなさ」みたいな。
 
 その中でも、特に好きなのは「scene11」と「scene12」。
 
 「scene11」は、女の子が折井先生への憑依を解くのを、足下だけ映したたった2コマで表現しているところとか。絶妙です。この足下だけ映すという描写は、最初に女の子が山田先生について行くところと呼応していたりするんですよ。
 最後の台詞なんて、女の子がようやく自分の願いに気づけたのに、それが既に遅すぎた後悔となっているという。読んだ後に残る、この言葉にならない感情は何なんでしょう。
 
 「scene12」は、あるバツイチ女性の話なんですが。どう考えても、こんなすてきな人と離婚するという理由が思いつきません(笑) でも、主人公が抱くこういう気持ちって、分かります。大人になっても解消しない、いつになったらうまくやっていけるようになるんだろうという、自分の不器用な部分。それを抱えて、結局は生きていかなければいけないこと。ええ、ほんと分かります!!
 
 まだまだいろんなことを書きたいのですが、ちょっとここら辺にしておかないと。どれもこれも素晴らしい短編ばかりです。