大型新古書店について。

某氏の近況からも察するに、やはり一般書店と新古書店の相性はよくないようだ。まあ、わかる気がする。


書店の売り上げが結果的に作家の懐につながることにより、書店は出版界を担う役割を自負しているが、新古書店最終消費者が手放した製品がまた店頭に並ぶということで、そこで一旦出版(界が考える流れ)が途切れているわけである。
(万引き新品が流れてしまう問題もあるが、割愛)

もっとも嫌われる理由として、
一般書店
 著者に印税 有  利益率 1〜2%
新古書店
 著者に印税 無  利益率 7〜8%

というところだろうか(参考元 失念)。


やはり自分が好きな作家は応援したくなるし、もうかってほしい。
だから、新古書店で買うことには(ほんの少しだけ)気がとがめてしまう。

そういうときの言い訳。

  1. 古本で試してみて、よかったらその作家の新作を買うから
  2. 一般書店で見つからない掘り出し物をさがすため
  3. 外国の作家なら、本国で儲けてるからいいか*1

だから、海外の作家の本はわりと抵抗なく買える(別に正統的理由にもなってないが)。

べつに、おちはなし。

どうでもいいけど、某大型新古書店は、店員がうるさい。
そんなにしょっちゅう叫ばれると、あまり気分のよいものではないでしょう、客は。
上の人はわかってるんかねぇ。
おそらく、体育会系の組織なんだろうなと思う(偏見)。
そういう想像力の欠如があるから、
著者に印税がいかないシステムでも、なんとも思わんのだろうな。
(それを知ってて利用している自分も、50歩100歩なんだが)

悪いとこだけ書いたけど、よいとこは
一般書店のめまぐるしい新商品のサイクルからもれた商品が、
大量に置いてあるから、商品の数の豊富さ、かな。
(連城氏の作品を集めるのには、ちょっと重宝してたりする)


図書館の今の存在意義は、また別の話。
(本を読む環境としては最高)

*1:没後作者も、もう儲けなくていいじゃんの発想は青空文庫!?