SOUL EATER*1

ソウルイーター (2)ソウルイーター (3) (ガンガンコミックス (0609))ソウルイーター (4) (ガンガンコミックス (0626))


ジャケ買い。絵は好き。武器がカマってとこはちょっと個性的でひかれる。
1巻は一話ごとにかならず読者サービスがある。お前は大暮維人かと……。
登場人物は見た目と結びついたキャラクターしていて、わかりやすい。反面、ステレオタイプなところもあり。いまのところ、ヴィジュアルがストーリーを引っ張って言ってる感じ。
主役級が3コンビ(正確にはひとつはトリオだが)いて等価に扱いたいのはわかるのだが、ここは最初に出てきた「マカ」を一歩深く踏み込んだ書き方をして、あとの2組を準主役級キャラ、および、ある意味主役をも喰いかねない魅力ある補佐としたほうが(例えば、幽遊白書の蔵馬や飛影など)、読者の目が散漫にならず、話にも軸ができてもっとしっかりするのではないかと思う。
ストーリー上で3組が仲間になってゆく過程が描かれず、それぞれ独立した話をだして、そのあとの本筋の話に合流し(ドラクエⅣを思わせる構成)じつは3人は「死武専」の生徒というくくりであると提示しているため、読者にとってはそれぞれの仲間意識があまり強く感じられないのがおしい*1。つまりは、キャラクター同士が持つ背景がうすい。その今に至るまでの過程が見たい。
魔女たちとの戦いが今後のストーリーの中心となるようだが、そこに至るまでがけっこう早足だ。もう少し、話全般の足元を固めてからでもよいとは思うのだが。


お気に入りは、「デス・ザ・キッド」。
キャラ設定の天丼はちょっとウザイけど、デザインのスタイリッシュさがいい。

*1:「補習授業」「実験」においても、戦いのなかでお互いの力量をどれだけ知っているのか、どれだけ信頼できているのか、強さの違いは(武器の違いではなく)、というものが読者に見えにくい