メタラー側(の気持ちがちょっとは分かる)から見た、あえて無理やりツッコムDMC*1
デトロイト・メタル・シティ (1) (JETS COMICS (246))
- 作者: 若杉公徳
- 出版社/メーカー: 白泉社
- 発売日: 2006/05/29
- メディア: コミック
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1.メタルで3人編成はありえない
あまりみない。メタラーは音を詰め込むのが好きなので、4人or5人がデフォルト。ギターが二人でその役割は、一人ソロイスト一人バッキング職人、一人早弾き系一人メロディアス系、もしくは二人でユニゾンモードに入るとか多種多様。3人編成は、パンクやジャズ・フュージョン系で多い。
2.SGを使っているのがありえない
クラウザー(さん)が単行本の表紙で持っていてジャック・イル・ダークから譲り受けたSGギターは、少し独特の中音域に魅力のあるギター。メタラーはドンシャリ系サウンド(中音域を絞って、低音「ドン」と高温「シャリ」に特化している)が好きなので、ibanezやGroverJacksonなど(たまにESP)といったメーカを好む。
3.歌詞志向なのがありえない
歌詞なんてほとんど聴いていません(言い過ぎ)。メタラーは基本的に体育会系なので、(ギターソロなどが)一秒でも早く、一音でも多くという超絶テクニカル志向が多し。練習の鬼です。
以上の結果から、名前はメタルでもDMCが演っているのはパンク系だと思われる。
DMCは「誰もが一度は思いつくけど、誰も手を出さなかった(出せなかった)領域のネタ」ではないだろうか。両方の音楽性をおちょくれる、ちょっと引いた視点を持っている作者だから出来たマンガ。
マンガ的なことでいえば、クラウザー(さん)が草刈を披露して(流れが左→右)、ページをめくると今度はトラクターを乗りこなす図(流れが左←右)の構図、このシーンはうまいと思った。引きと押し。
まあ、「レーベルってオシャレ〜」とかわけわかんないこと言っている女は、SATSUGAIしてよいと思うよ。