ファンキーな競演

Tilt

Tilt


なんだ、このテンションの高さは!!すごすぎ。
Greg Howeは、至上のギター~ジャイアント~ステップ・イン・フュージョン・ギター~とかGentle Hearts Tour 2004で聴いていて、以前からちょっと気になっていた。
Richie Kotzenに関しては、ゲット・オーヴァー・イットと、もともとソロでもソウルフルなことしているということを知っていただけ。


機会があって数曲聴いたのだが、これはやばい。
技術力の高さ、熱い展開、抜群のリズム、どれをとっても一級品。
スキがない。普通に曲としてかっこいい。
本気で購入しようか逡巡…。


ここでポイントなのは、「共演」じゃなくて「競演」。
火花バチバチいってる感じ。
でも二人ユニゾンで決めるとことは、バッチリ決める。


エクストラクション
Victor Wooten,Dennis Chambersによるこっちも引けをとらないほどすごいんだけど、テンションの高さは紙一重Tiltが上のような気がする(単に超絶ギタリスト2人の競演というところにやられているのかもしれないが)。

オズの魔法使い [DVD]

オズの魔法使い [DVD]


名作観賞。
たまにはこういう時もある。


カンサスの農場に住む少女ドロシー。
なんやかんやで竜巻に巻き込まれ、家ごと吹き飛ばされる。
やがてふわりと落ちたところは夢の国、オズ。
自分の故郷に帰るため、エメラルドシティに住むオズの魔法使いのもとへ。
道中、脳のないカカシ・心のないブリキ男・勇気のないライオンに出会い、
それぞれの欠けているものを得るという目的と共に出発する。


最後に北の魔女が現れた時は、「最初からそうしてあげれば」とツッコミをいれそうになったけど、そこででた魔女の言葉に返される。
単なるオズの国の住人ではなく、諭す役目を担っているみたいだ。
つまりは、作者の代弁者。このセリフがあると、オズの国の存在意義
(もともとその国はあってドロシーがたどり着いたのか、ドロシーが成長する通過点として用意されていたのか)が違ってくる。
やはり名作と呼ばれるものは、それだけの理由がある。
そんな、しっかりしたテーマをもつ作品*1
このテーマ自体が、物語(フィクション)というものが存在する意味をも内包しているのが興味深い。じゃないと、このテーマだけをある種人生の格言として諭せば10秒で終わることだから。でもそれだと意味がないってことを言っているわけだ。

不覚にも、ちょっと感動してしまった。


ところで、しょっぱなに東の魔女が家に潰され、いい者の北の魔女がいて、悪い者の西の魔女がいて、……で南にはいないんですか?
それとも、オズの魔法使いが南に位置しているってことなのかな。
あと西の魔女の扱いは少しひどい。
「え〜、そんなアホな」ってとこはあるが、まあ童話だから。


オズのしたことを教訓にされたらツライとこだった。
あれって、あるかどうかわからないものも、とりあえあず称号(という形)さえ
与えておけば、あったことにしてしまうということになってしまうからね。
ようは、権威主義


ミュージカルな部分に拒否反応がでなかったのは、自分でも意外。
あんまりしつこくなかったからか。

*1:自分探しのため旅にでる人は、その前にまずこの作品を見るといいと思う