なんだか無性に聴きたくなったので

マクロス7 LET’S FIRE!! FIRE BOMBER

マクロス7 LET’S FIRE!! FIRE BOMBER


amazonで購入。聴きまくり。
なつかしさというフィルターがかかっているので、無条件でツボにはまる。
参加ミュージシャンのなかに湯川トーベンの名が!!
「HOLLY LONELY LIGHT」のリフ(およびアレンジ)なんて、ふつーにかっこいいもんなぁ。


この作品、声優の人と唄担当の人はべつべつなんだけど、ここまでキャラにぴったりの人選ってすごいと思う。福山芳樹(ex.humming bird)やチエ・カジウラの歌唱力はなかなか。


このアルバムを聴いていて一番ツボにはまるのは、福山のヴォーカルとチエ・カジウラのコーラスの絡み合いだったりする。チエ・カジウラの歌声ってちょっと鼻にかかる感じでまるい歌声(へんな表現だな)で、例えるなら……カヒミ・カリィとかチャラみたいなタイプ(あえて言えば。個人的にはそう感じる。)。
だから、ミレーユ(の歌声役のチエ・カジウラ)単独の歌だとそういったやわらかい感じの曲になる。
でもこのアルバムの基本は劇中バンド「FIRE BOMBER」の楽曲というコンセプト(実際の挿入歌)であり、熱気バサラ(の歌声役の福山芳樹)をメインヴォーカルとするロックバンドである。
福山芳樹の歌声はロックヴォーカルとは相性抜群である(というか、もともとバンド活動している人なので、当たり前の話ではあるが)。


ここで通常のバンドと違うのは、メンバーに女性がいることだ。
しかも、女性がメインヴォーカルを張るガールズバンド的なものではなく、
劇中ではミレーユはベース奏者であり、あくまでコーラス担当だ。


現実のバンドで、男性がメインヴォーカルをとり女性がコーラスというのはめったにお目にかかったことはない(例外として、例えばNumber girlはギターの田淵が女性であったりするが、あくまでギターがメインだ。)


アルバムでミレーユのコーラスがなければ、福山芳樹をもちいた”男くさい”バンドであり(わざとこういう表記)、もちろんバックの演奏はスタジオミュージシャンだから、そのままではミレーユの「ミ」の字もない。
劇中でメインキャラのヒロインがこれでは寂しいから、ここはコーラスでからませることが当然の考えである。
そこでチエ・カジウラなのだが、彼女単体は基本的にはパワーで押すタイプのヴォーカルではない。
しかし、熱気バサラ(の歌声役の福山芳樹)とタメ張るコーラスワークをになうには、それ相応のパワーが必要だ。


結果チエ・カジウラは、彼女自身がもつ素養とは逆のパワータイプヴォーカルが引き出されることになるのだが、その一見正反対の歌い方が絶妙のバランスを持ってすばらしいコーラスへと変貌しているのだ。


アニメの劇中バンドであり、まずキャラクターありきの設定だったため、
逆に普通の(実際の)バンドでは聴けない、おもしろい効果をもつ音楽が
ここでは聴ける。*1


ちなみに自分が一番すきなのはTrack-5の「突撃ラブハート[Duet Version]」。
メロディーの良さ、例の絶妙なハーモニー、そして実際アニメを見ていた時の思いいれ度の強さ(笑)。
歌詞とかも、特に意味がないところなんてサイコー(それって逆に言えば、メロディーにあった言葉選びのセンスのよさなんだけど)。

*1:あえて希望を言えば、打ち込み多用ではなく生ドラムがほしいこと、もっとベースをぶりぶりいわせてほしいこととか。まあ、ファーストアルバムの時点では、たかが一アニメのサントラだからしかたないけど。そんなに予算もないだろうし