感想 買い物 もろもろ

テヅカ・イズ・デッド ひらかれたマンガ表現論へ
ユリイカ読んで興味を持ったため購入。第二章まで読んだ。これから読み込んでゆくつもり。ボリュームもあって内容も濃いのでよい。値段は高かったが……。
きみのカケラ 5 (少年サンデーコミックス)
この巻で終わりだとなんだか勝手に思っていたが、まだ続くらしい。高橋しんのマンガって一言で言うと「男が思い描く少女マンガ」であり、また「ノン気の人が合法的に見れるロリマンガ」だと思われる。繊細気な細い線やポエトリーなところ、知識は研究者レベル*1でも精神が子供の主人公だったりとか、いかにもだし。
そんなに読んで、どうするの? --縦横無尽のブックガイド
やっと全部読んだ。この本を読んでいると読みたい本がどんどん増えてゆく。結局は――本を読むことは純粋に楽しい。もしそれ以外に意味を見出すのなら「人間を非・理解の不幸なループから救うのは想像力です。そして本を読むという行為は、想像力を培うのにもっとも有効な手だてなのです(あとがき より)」――ということ。今きみイイこと言った!!(山城新伍 風)
スケッチブック 2 (BLADE COMICS)スケッチブック 3 (BLADE COMICS)
購入。巻が進むにつれ、3コマや2コマで済むものをむりやり4コマに伸ばすような作品が増えつつあって少し残念。でも、もともと肩肘張らずに読むマンガなので、それなりに読める。田辺涼氷室風のボケボケコンビは最強。「合体!ケルベロス!」 あと、外人キャラのケイト。ありがちキャラと思いきや、「正しい発音」の回で見直した。「ノンノンノン。ダミッヂ!*2」 あと、予想通りもう美術部特に関係ねー。
おとぎ奉り (7) (Gum comics)
最新刊。「戊の章」すれ違い気味だった妖介とよもぎが、作戦によって図らずとも共同戦線で眷族と戦うことになった話。エヴァのシンジとアスカの「使徒への二点同時攻撃作戦」を彷彿させる。「土用の章」蝦夷さんといろりが初めて出会い、初めて眷族と戦うことを通じて神器に目覚める話。時間軸では第一話以前に遡る(敵は第一話で出てきた眷族)。「閑話休題」ケンジが神器「白虎」と奉った「友人たち」との絆を再確認する話。この回で、今までよもぎだけが知らなかった「妖介の寿命があと2ヶ月」ということを、よもぎが知ってしまう。
元祖ヒロインであったはずのよもぎは、戦闘に直接関わることがなかったためだんだん影が薄くなってしまったが、今巻で存在感を復活させた。物語自身も佳境に入ってきて、続きが楽しみ。作者の絵のクオリティはとんでもなく高いので、読書目的はまずその絵の美しさを鑑賞すること。そしてお話を追う。作者は何年か後には村田蓮爾みたいになるのではないかと妄想。

*1:台詞中に無駄に化学式などぎゅうぎゅうに押し込んだネームで、という見せ方しかできていないんだけど

*2:これは見ないと面白さが伝わりません