「健全な肉体は偏執な精神から」
- 作者: 水道橋博士
- 出版社/メーカー: アスペクト
- 発売日: 2006/03/20
- メディア: 単行本
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この本の信用性は、すべて博士自身のために行ったことであり、成功すればそれでよし失敗だったらネタにすれば元が取れるという実験精神が大いに発揮される土台、数年単位での効能、そしてテリー伊藤ゆずりの芸人であると同時に歯に衣着せぬルポライターの一面を持つ水道橋博士*1だからこそ生まれてくるのだろう。
本書で試されているそのどれもが、試さずにはいられないほどの驚異的な魅力を持っている。
例えば「加圧式トレーニング」では〈ちなみに研究によると、腕と足の付け根を加圧し、15分間足踏みをするだけで平常時の100倍の成長ホルモンが分泌したとのこと。これは人生における人間の肉体的ピークである16歳の分泌量に匹敵するほどの量だ〉とか、「胎盤エキス」では〈胎盤は“体内の乳母”であり、アミノ酸、ビタミン、ペプチド、ミネラル、酵素、核酸など実に多種多彩である。胎児が生まれた後、細胞増殖因子は通常3歳くらいまで体内で旺盛に分泌され、成長期が終了する16歳を過ぎる頃から急激に分泌量が減少していく。最近の研究では、この細胞増殖因子の減少と老化の進行が相関関係にあるともいわれ、細胞増殖因子を摂取できることから、胎盤エキスの若代わり効果が注目される。人間の組織の中で、これだけ多種多様の栄養素が見つかる場所は胎盤だけ〉など、美容・健康の情報がこれだけあふれ何を信用してよいのかわからなくなる昨今、とりあえず水道橋博士という太鼓判が押された本書を読まれたらいかがだろうか。
特に「バイオラバー」などめちゃめちゃ胡散臭いのだけれど、博士が紹介する(そして自分でも実践している)ことによって信用してもいいかなと思えてくる。
何よりその実験結果がブラウン管を通して今すぐに見れるというのは貴重なサンプルである。
博士の言葉遊び感覚は、加瀬あつしと同等のレベルを持っていますな。