キャラクターの好き嫌いと話の良し悪しは関係ないんだけれどね

主人公の磯崎蘭に全く魅力をかんじない。いや、たぶん一般的に言ったらそれなりのキャラなのだろうけど、近くにいる幼馴染を最愛の人と思い込める近視眼的な視野の狭さや(それをあたしだけが気づいているのという屈折した独占欲)目の前に起こる出来事を受け止めて、受け止めて、気づいて、受け止めて、考える役割は名波翠に投げっぱなしの思考停止状態で感受性のみに生きている感じが個人的にはどうにも……*1。そういう点では、超能力を持つことの苦しさを味わい、それなりに酸いも甘いも乗り越えていている翠のほうがよっぽど魅力的だなぁ。「テレパシー少女翠」のほうが読みたいですよ、うん。
どうやらこの作品も、思考がもれるというか、無意識に(断片的に)頭の中にあることが覗けてしまうことがあるようだから、そのうち思考が見えすぎて自己崩壊などもあるかも。それか「右ストレートでぶっ飛ばす!!まっすぐいってぶっ飛ばす!!」とか!?
妙な百合っぽさも、なんか……。作画は結構好きなほう。昔ストーンバスター描いていた人の絵に少女漫画風の淡さ適分配合した感じ。でも、絵はだんぜんこちらの方がうまい。

磯崎蘭が個人的に合わないだけで、話は普通によいと思いますよ、うん。

*1:中学1年生にまともな人格を要求しろという方が無理な話だが