やさしい雨が、私を溶かす

リキッド・テンション・エクスペリメント・2

リキッド・テンション・エクスペリメント・2

Dream Theaterのマイク・ポートノイ(Ds)が中心となって発足したプロジェクト。他のメンバーは、DreamTheaterのジョン ペトルーシ(G)、DreamTheaterの一時期メンバーでもあったジョーダン・ルーデス(Key)、そしてKingCrimsonのトニー・レビン(B)
サイドプロジェクトのはずだけれど、楽曲のよさはバンド同等。というよりも違いがあまりよくわからないが(笑)。
そのなかでも「Acid Rain」という曲が秀逸。
空がしだいに暗雲立ち込めるようにギター、ベース、キーボード、ドラムが次々に加わりながらこの曲は始まる。雷鳴が轟くように左右にパンするギターリフ、スネアドラムの一括が最初の合図としての落雷であるかのように打ち下ろされると、メインリフという雨が降り出す。ツーバスがドドドドと踏みならされると次第に雨脚は増し、そして豪雨のようにピアノの音(ね)が振り乱れる。
雷鳴は止むことを知らないかのように鳴り続け、降りしきるギターは酸を含む雨のように、人の耳から脳を刺激する。

途中のブレイクした時のドラムも、リズムがシンプルゆえにその力強さが伝わってくる。
イトケンとか好きな人も、結構ハマるかもしれない。