あ、あいかわらず終わらないのか〜。
- 作者: 越智善彦
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2006/07/26
- メディア: コミック
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越智善彦である。kiaoにとってはおちよしひこなのだが。それも「スーパービックリマン」の。
あのころのコロコロコミックは黄金期といってもいいくらいで(いや、単なる思い込みだな)樫本学ヴ、橋口隆志、小野 敏洋、こしたてつひろ、のむらしんぼ、小林よしのり、Moo.念平、そして藤子・F・不二雄先生がギリギリご尊命だったころであり、その後の活躍が悲喜交々な面々が連載していた。その中で、子供心に一番感銘を受けたが「おちよしひこ」だった。幼年雑誌のなかにおいて圧倒的に画力が飛びぬけていて、主人公が子供雑誌にありがちの「元気いっぱい・頭悪い系」でもないし、それでいて随所にキャラがディフォルメされる独特のコメディ感覚など、他の連載陣からみたら異色だったのだと思う(その異色さが、連載打ち切られる理由にもなったみたいなのだが)。だから、「スーパービックリマン」が復刊.comで復刊される前に、新古書店をコツコツ巡って全巻そろえたからね。
その後の越智善彦や、あじす・あべばは全然見ていなかったのだが(ゲームはほとんどやっていなかったし、掲載雑誌がマイナーで存在をしらなかったし、18禁もさらに知らなかったし)、つい最近、偶然書店で見かけたのが本書。しかもゲームが元ネタではなく、オリジナルらしい。即購入。
帯の文句
とある。たしかに前説明なしで話が進んでゆくから、物語がなかなかつかめなかった。それでしばらくは氏の絵を楽しむことに徹して(相変わらず、随所に挿入されるキャラディフォルメも健在でうれしい)、本書の最期のほうになってくるとようやく話がつかめてきた。それと同時に、なにやら大きな物語がこれから動き出そうとして少しワクワクしてきた……ところなのに、終わり。未完。そ、それも健在なのかー!!
マイノリティの中でメジャリティを獲得するのもなかなか難しいようで。
こんなところで話が終わったら、それこそ生殺しだねぇ。続きが読みたい。