ジャズは、地に足をつけて聴かないと。

Workin' With the Miles Davis Quintet

Workin' With the Miles Davis Quintet

50年代にマイルスがCBSと契約を交わそうとしたところ、プレスティッジとの契約がまだ残っていたために、たった2日間でアルバム4枚分のレコーディングを完了させたという、史上名高いマラソンセッション4部作の1枚。ひたすらクールでカッコいい。
これまでジャズを聴くにしてもギタリスト中心で、管楽器奏者にいまいちのめり込みきれなかった(うち、マイルスもいくつか)のだが、これは素直に聴いていてクールに思える。マイルスのトランペットから吐き出される、銀色の音が耳に突き抜ける。世の中にはすばらしい音楽が山のように存在するのだから、それらが楽しめなくてはもったいなさすぎる。こうやって嗜好の幅が広がるのは、楽しい。マイルス、この4部作から攻めてみようか。