邦題は、こちらの方が好み(表紙は怖いがな)

ちいさな王子 (光文社古典新訳文庫)

ちいさな王子 (光文社古典新訳文庫)

版権消失にともない、まさに星の王子様ラッシュが続き、一段落した後で出版された本書(もちろん、こんな出版ラッシュがおこるとは思ってもみなかったことだと、訳者あとがきでのべられているが)。つぶさに、各訳書を読み比べていたわけではなかったのだが、どうも御伽噺風な語り口があまり好きではなかったので(Antoine de Saint-Exupéryを好むようになったのは「夜間飛行」からだったもので)、本書はkiaoにとってうってつけだった。まあ、訳者違いでもう1冊くらいあってもいいか。

「さよなら。じゃあ、秘密を教えてあげよう。とても簡単だよ。心で見なくちゃ、ものはよく見えない。大切なものは、目には見えないんだよ」
「大切なものは、目には見えない」ちいさな王子は、忘れないようにくりかえした。
「時間をかけて世話したからこそ、きみのバラは特別なバラになったんだ」
「時間をかけて世話したからこそ……」ちいさな王子は、忘れないようにくりかえした。

ある意味、前記事の続きでもある。
http://youtubech.com/test/read.cgi%3fdl%3dask8nw60Cdc%26ext%3d.flv