実は、エッセイが好きだったりする
- 作者: 池谷裕二
- 出版社/メーカー: 祥伝社
- 発売日: 2006/09
- メディア: 単行本
- 購入: 12人 クリック: 138回
- この商品を含むブログ (104件) を見る
著者のエッセイは、初心者向けの脳科学の基本要約といった形にとどまらず、脳科学会における最新論文からの報告結果も随所に参照されているので、かの分野の方々がもつ真新しい知識の一部に触れることができるし、そういった意味で著者の新刊を買うということの意味にも付加価値が付く。
読んでいてひとつ思ったのは、本文中には「つまり〜」がよく用いられていること。これによって、例証としてあげた実験が何を証明(しようと)したのか、それが今語っているセンテンスの主題とどう関係するのかが、あたまがこんがらがる前に理解できる(そこまで専門的で難しい話しているわけでもないけれども)。説明がうまい人というのは、コミュニケーション能(脳)力が高いということだし、頭のよさを証明することのひとつだと思う。説明下手のkiaoにとっては、なんともうらやましい能力だ。いやはや。