男、マンガでメシ喰ってます(O村氏)

コミックビーム Fellows! Vol.1 (ビームコミックス)

コミックビーム Fellows! Vol.1 (ビームコミックス)

コミックビーム Fellows! Vol.2 (ビームコミックス)

コミックビーム Fellows! Vol.2 (ビームコミックス)

こんな分厚い読み切りマンガ雑誌を、しかも2冊も出すなんて、すごいなエンターブレイン。その男気に見せられて、つい買ってしまった(普段ビームも買っていないのに、コイツは…)。
読んでみて思ったのは、やはり実力者は一段違うのだな、ということ。それは、巻頭作品の岩原裕二森薫のことなのだけれど。
一番の違いは、やはり「絵」。それもただ単に絵がうまいというのではなく、その作者ならではの空気感。それを紡ぎ出せるのが「ネーム」の切り方で、そこに個性と呼ぶものの正体(もしくはその一部)があるのではないだろうか。む…。
個人的には、vol.2の方に興味をそそられる作品が多かった。雁須磨子は、前から気にはなっていた。山名沢湖もさすが。長野香子「ヒマワリ、走る」のラストの大ゴマの台詞は、すばらしい。湯浅ヒトシ「剣姫」のラストは必見。
vol.1でのお気に入りは、長澤真「オーロラトーン」鈴木健也「友達だなんて思ってないんだ」