最近読んだマンガ

町でうわさの天狗の子 1 (フラワーコミックスアルファ)町でうわさの天狗の子 2 (フラワーコミックスアルファ)
池袋のジュンク堂に原寸大の原画コピーがあって、よい感じがしたので(第一話で、トラックをひょいと持ち上げているところ)。良作。基本的にはテンプレ化されたお話だけど少しハズしていて(少女マンガに天狗て!?)、田舎の垢抜けないふつーの(天狗だけど)高校生生活がいい。あと、表紙が好感触。これカメラの構図だよね。
テレプシコーラ/舞姫 第2部1 (MFコミックス―ダ・ヴィンチシリーズ)
第二部スタート。良好な出だし。海外強行軍。
テレプシコーラ』の魅力は、踊りだけに全てを集中できることができるならそれにこしたことはないけれど、そういうわけにもいかない、彼女らを取り巻く(社会的)環境をもひっくるめていかにそれを乗り越えていくのか、という部分をキッチリと描いているところだと思う。というか、そういう社会的文脈をかませてくれているからこそ、門外漢にもやっとおもしろさがわかるのかもしれない。麻雀が分からない人が、『兎』が楽しめなくても、『アカギ』が楽しめるように、とか!?(たぶんちがう)
女の子の食卓 4 (りぼんマスコットコミックス クッキー)
この巻もやはりおもしろい。すっかり発売が楽しみのマンガになってしまった。「MENU 真っ黒こげのパプリカ」にでてくる彼はいい男だな、ホント。たとえ恋人であっても、こんなに公平な目でものを言うことができる人っていうのはなかなかいないと思う。たぶん、作者自身が「戦っている」人だから、そこから逃げたこと(逃げること自体は問題ない)を胡麻加すことに対して、キャラを通して突きつけているのではないのだろうか、と邪推。
日常 (3) (角川コミックス・エース 181-3)
可。
散歩もの
孤独のグルメ』が無駄に(いい意味で)ハードボイルドだとしたら、こっちは無駄に(いい意味で)センチメンタルだ。これぞまさしく「日常」(笑)
ブラック・ラグーン (8) (サンデーGXコミックス)
狼がついに暴れ出した。それにしても、いつからこんなにロックが持ち上げられるようになったのだろうか。急成長しすぎです。張の偽善の喩えが汚いモノ(と自分では思っている)感をどストレートに表現していますね。
漫画がはじまる
マンガじゃないけど。こんな言い方はしたくはないのだけれど、これ、インタビュアーが女性じゃなかったら、井上雄彦はあきれていたと思うよ。


伊藤比呂美「『スラムダンク』にハマって、一年間ずっとそればっかり読んでました〜。『バガボンド』も読んでみたら、そっちにもハマっちゃいました〜。きゃ〜、本人と対談だ〜。……で、『スラムダンク』終わってから『バガボンド』がはじめるまで、何かしてたんですか〜?」*1


このくだりを読んだ瞬間に、なんだかがっくりきてしまった。ああ、本当に単なるファンなんだなと。いやしくも対談をするというのなら、作品履歴くらいは目を通しておけと……。井上雄彦にインタビュー(対談?なんでもいいや)したい人間はたくさんいるだろうに、それらを差し置いて、剰え本にまでしてしまって……。『BRUTUS』の井上雄彦特集のほうが、おもしろいと思った。特に、「おお!!本当に筆で描いているんだ」とちょっと感動するし。
……しまったなぁ、あまりここにはネガティブなことを書きたくないのだけれど……。

*1:引用者の意訳です