青い花の世界観が広がり、青い花で世界観が広がる

青い花公式読本 (Fx COMICS)

青い花公式読本 (Fx COMICS)

 
 この2冊を書店で見かけたとき、感動してしまいました。本当に多くの人がこの『青い花』という作品と繋がっているのだな、と。そんなことが心に滲みてきたので。
 これらの表紙もまた、作品の美しさを改めて思い出させてくれます。ふみちゃんとあーちゃんの二人きりの世界も、彼女たちと彼女たちを取り巻く人々が集う世界も。
 
 まずは、公式読本。
 
 初っぱな、「誰だ!? 」と思ったら、万城目ふみ役の高部あいさんでした。松岡の制服を着て、鎌倉を背景としたフォトギャラリー。おー、意外に違和感そんなにないですね。黒髪だったら、さらに完成度が上がります。
 次は、アニメ本編からのセレクトショット。人物相関図に、キャラクター設定表。
 あれ、姿子さんのほうが先輩(恭己)より0.5cm背が低い。第7話で見たとき、あの背の高さは……あーっ、姿子さん一段高いところにいました。登場人物が150cm台か170cm台というハッキリした区分け。康さん、やはりというか、一応大学生でした。でも、いくら大学生とは言え、そんなに井汲さんに関わっていて大学のほうは?(奥平忍のほうは、シスコンなので別に疑問に思いません)。
 関係ないですが、公式設定にはないけれど個人的に妄想する松岡3人娘の兄弟設定↓。
  ポンちゃん→妹か弟が1人 やっさん→兄・弟が2・3人 モギー→ひとりっ子
 実はまだ全部は読んでいないのですが、全体的な内容としては、公式HPのスペシャトークと同内容を含みつつ、さらに充実した内容になっています。(個人的には、羽海野チカ×志村貴子対談が公式HPのスペシャトークでは削られていた分まで掲載されていたのが、ものすごく嬉しかったです)。
 そして書き下ろしは、コミックエッセイ「アニメができるまで」とポンちゃんがフィーチャされた番外編「みんなの体育祭」。特にエッセイのほうは、なんと8Pもありますので、全国の志村センセあとがきファンにとってはきっとお腹いっぱいになることでしょう。(実は、満を持して第1話を視聴した場所が○○であったとは!! このエピソードを知れたことだけでも、kiaoにはごちそうでした(笑) OPで二人がくるくると踊るところは、感動しますよね、やはり。)
 
 残りを読んだら、また書くかもしれません……。
 
 そして、エロティクス・エフ
 
 こちらは、33人の作家が1Pずつ寄稿。
 以下、いくつか選定した感想。
 
  イシデ電:明るく自虐(&卑屈)ネタが。彼女だからできる(許される)ネタですね。
  岩岡ヒサエ:やさしいお話の『青い花』になりそう。奥から走ってくる松岡3人娘がツボ。
  オノ・ナツメ:ピッキリパッキリしたふみちゃん。版画にできるよ。
  小原愼司:実は二人は夜の顔を持ち、ふみちゃんは女怪盗、
        あーちゃんはゴーストバスターという話をぜひ……。
  桂明日香:時間がないなか、気合いで描いた、みたいな印象。あ、『ハニカム』大好きです。
  鬼頭莫宏:このあーちゃんとふみちゃん、
        物語の途中でトラウマになる心の傷を負うことになりそう(笑)
  沙村広明:あんた、最高にバカだよ(笑) 恐ろしい子!!
  高橋しん:このあーちゃんは、絶対兄に甘えるね。
  田中圭一:どーあーほー(笑) 自分の仕事を全うしすぎる素晴らしく困ったおじさん。
  谷川史子:一番見たかった人の『青い花』。
        かわいらしすぎます!! ほんわかします。線が美しい。
  釣巻和:こ、これかなり労力割いていますよ。青い花・イン・ファンタジーワールド。
  中村明日美子:井汲さんの目に妖艶さがプラス。これはいい仕事。かっこいいです。
  古屋兎丸:これあれですよね。ふみちゃんが秘密の黒ミサ開いて、
        あーちゃんが鈍器で彼女の頭をかち割る展開とか。
  松苗あけみ石川三千花の勝手にシネマを思い出しました。
  陽気婢:この人のジェンダーフリーな感じは、『放浪息子』がより映える気がしました。
  志村貴子:親の総取り生原稿GETを希求する、そんなあなたが大好きです。
 
 最後は、最終回収録後のメインキャスト4人の感想。ああ、次回で本当に最終回なんですね。お祭りはあっという間に終わってしまうのが、世の常です。とりあえず、有終の美を期待します。