既読感想

 久しくマンガについて書いていなかったので、一気に。
 
高校球児 ザワさん 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)高校球児 ザワさん 2 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL)
 これはやられました。この視点を採る発想の勝利です。そしてそれを生かす描写。話題になっている理由が理解できました。
青春少年マガジン1978~1983 (KCデラックス 週刊少年マガジン)
 kiao的には『柔道部物語』の方なのですが(あと、『What's Michael?』をTVで観た記憶が……)。 戦友の思い出と共に、という感じでしょうか。壮絶です。
永沢君 (イッキコミックス)
 憎めない……わけではないのに、なぜか注目してしまうキャラたち。しょっぱい話だけど(だから?)おもしろいです。
ぎんぎつね 1 (ヤングジャンプコミックス)
 変な異能力バトルにならないといいですね(ならないか……)。
LIAR GAME 9 (ヤングジャンプコミックス)
 「これだけ人がいるのに、何で誰一人として「共振」を知らないんだ」と当然誰もが思いますが、ヨコヤがこの後それをバラす展開なのでしょう(単行本で読んでいるので、先知らないですよ)。今巻もおもしろいです。
ヴィンランド・サガ(8) (アフタヌーンKC)
 怒濤の展開。宿敵であり、実はメンターでもある男が消えてしまいました。複雑な思いを抱えたまま、それを解消するすべを失ってしまったトルフィン。彼がこれから先、生きてゆくための導はどこに? そして舞台は、時計の針を大きく動かして新章へ……。
シスタージェネレーター 沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)
 この人の短編が非情に好きです。ということは、『無限の住人』も読むべきなのでしょうが、今からかぁ……。こうして長期連載の新規参入者への障壁を思い知るのでした。長期連載って諸刃の剣ですね。
P.S.アイラブユー (クイーンズコミックス)
 谷川ファンなので、新刊が出るだけで嬉しいのです。ここ最近の作品は(掲載誌のためか)想定している読者年齢が以前よりやや高めの設定をしているので、単純な恋愛成就ENDのお話ばかりにならないのが嬉しいです。や、この歳になると「やっぱり幼なじみだよね!! ラブラブハッピー!!」みたいのは、なんかすんごいまぶしーので……(笑)
 非英語の翻訳業で、しかも副業なしそれ一本で喰っていけてるのって、かなりすごい気がするのですが(よく知らないですけど……)。
鋼の錬金術師 23 (ガンガンコミックス)3月のライオン 3 (ヤングアニマルコミックス)
 ここらへんは定番かつ惰性でなく読んでいる作品。ため息でますね、感嘆という名の。あれ、これらは前に感想書いた!?
うそつきパラドクス 1 (ジェッツコミックス)
 危険です。なんか、こう、個人的にちょっと、うん……。『エビスさんとホテイさん』でちょっとまたきずきあきらを追いかけていこうかなと思った矢先、何か狙い澄ましたかのようにこの作品は……。次も絶対読みます。
コーヒーもう一杯(1) (ビームコミックス)
 絵は『ガロ』系なのに、話は石田衣良。といういい加減な分析をしてみる。
乙嫁語り 1巻 (BEAM COMIX)
 『fellows!』を読んだときの衝撃は忘れませんね。第一話の最初のコマから、ワタシマケマシタワ。博士じゃないけど異常な愛情。『エマ』より好きになると思います。あまりに(作者の対象における)愛が溢れすぎて、どうしても悪役に悪を徹しさせきれない、ということをよく耳にしますが、kiaoはそれでもいいと思います。何かを書く(描く)ということは、何かを書かない(描かない)ということなのですから。
テレプシコーラ(舞姫) 第2部 (3) (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)
 この作品を読む楽しさは、『おおきく振りかぶって』のそれと似たものがあるのかもしれない、と思ったのでした。
きのう何食べた? 3 (モーニング KC)

 久住(引用者注:昌之) それは俺、『孤独のグルメ』を書いて、他人のマンガも見たりして思ったんだけど、食べ物のマンガで食べているシーンって、濡れ場というか……セックスシーンなんですよね。
 (P.197)
 原作:久住昌之 作画:谷口ジロー 『孤独のグルメ【新装版】』特別鼎談より

BTOOOM! 01 (BUNCH COMICS)
 新しい作品の始まり。孤島ものということで、目新しさは今のところ特にはありませんが、これからの展開に期待です。まあ、ファンなので。作中に出てくるゲーム会社の名前「ティラノスジャパン」は、くにおくんリスペクトということでOKですよね!? 作中に登場する爆弾「BIM」は「Bomb In Multiple」といった感じでしょうか? どーでもいいですが、帯の煽りを書いた人は、やる気があるの? と疑われてもしかたないと思いました。
ガウガウわー太2 5 (IDコミックス REXコミックス)
 大団円。たしかに消化不良の部分はないとは言えないですけど(一回太助から離れた遠藤まいとの再会や、少しずつ距離が縮まってきた委員長との間柄、みさとさんのラストの豹変など)、狛犬の血と太助の成長の複線を提示・回収した展開は、この途中紆余曲折ありながらも8年間描き続けられた物語を、無事終結へ向けて着陸させたと思います。
 生きているものは、誕生したら必ず最後には死を迎えます。大概の動物は人間よりも先にそれが。だからこそ、共に過ごす一日〃が、私たちと彼らとの命の軌跡であることを忘れないようにしなければならないのです……。