ふたつのスピカ 16 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
 終幕。夢を追い続けることは困難の連続で、それを掴める人間はごくわずか。ほとんどの人間はその片鱗に触れることなく、それに手が届いたとしてもいつしか手の中からすり抜けて行ってしまうことも。
 でも、人が手に入れられるのは、その結果だけではありません。その過程にさえ、いや、その過程にこそ意義があるのかもしれないのです。同じ夢を見て、同じ時間を過ごした仲間達。もしかしたら、夢を追うということの価値は、そこに存在するのかも。
アカギ―闇に降り立った天才 (23) (近代麻雀コミックス)
 『ふたつのスピカ』が始まって、終わってもまだ打ち続けいている人たち。
 『嘘喰い』的に言いますと、暴力を持たないアカギたちは、この勝負に勝っても、力によってねじ伏せられる可能性が大なんですけれど。鷲巣さんは、そこのところ意外と律儀な人なのがお茶目です。
LIAR GAME 10 (ヤングジャンプコミックス)
 今巻もおもしろいです。毎巻期待を裏切りません。フクナガはこれで借金背負ってしまったと思うのですが、わりとひょうひょうとしているので、大丈夫なのでしょうか……。四回戦は、アキヤマチームとヨコヤチームと作務衣のジジイチームの三つ巴ですね。
BLACK LAGOON 9 (サンデーGXコミックス)
 あー、あれですよ。『ナデシコ』風に言えば、「みんな素敵な自分勝手」ってやつですよ。……あれ、素敵!? ファビオラは成長したけれど、ロックはなんか自分を勘違いした方向に……。だって、あなた暴力も権力も持っていないじゃない。力の倫理を振りかざすなら、自分も例外ではないでしょう。ねぇ。