ドルリー・レーンから(kiaoが勝手に)送る言葉
「(…前略…)たしかに、完全であることに越したことはない。しかし、あらゆる細部が完全である必要はない!どこまでも正確に期するのは……たとえていえば、海の景色を描くのに一つ一つの波を描き、樹木を描くのに一枚一枚の葉を描くようなものだ。一つ一つの波、一つ一つの葉、人間の顔の一つ一つの皺を描いたのでは絵画としての価値はない」
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- 作者: 幸村誠
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2005/07/15
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「動作、声、ゼスチャアによって一つの生命を描写すること、ある実在の人物を彷彿させること、それが終始、舞台人としての私の心をとらえていた……べラスコは、この技術を心得ていて、誰もいない舞台にさえ、一つの情景を生かした。一例をあげると、のどけさ(原文 傍点)という情緒を出すのに、ちょろちょろと火が燃えている暖炉というような、ありきたりの舞台装置に満足しなかった。彼は開幕前に一匹の猫を身動きできないようにしばりつけておく。そして開幕と同時に紐をとく。猫は舞台の中央で起きあがり、暖炉の前であくびをし、大きく四肢をのばす……。台詞としては何もないのだが、観客は誰にも親しいこの情景だけで、これが温かい、落ちついた部屋であることを感じる。これだけの印象をあたえることのできる(以下略)」
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- 作者: 高橋しん
- 出版社/メーカー: 小学館
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言っておくけれど、この二つの作品(作者かな)は好きです。好きななかにも……ね。