読了リストアップ
前から少し気になっていた、そしてちょっと機会があったので購入。
ひたすらキャラクターと世界観で引っ張っていってる。変わった世界観を持つ作品は好感が持てる。「愛書狂(ビブリオマニア)」「ペーパーマスター」「本をめぐる戦い」という《キーワード》はおもしろい。だけど、「大英博物館」をイギリスの諜報機関「MI6」へ、埋蔵図書館に眠っている「真書」を歴史の正史から消された地下世界とそこに眠る「世界のすべての情報を宿す大樹」をめぐる戦い、とかいうふうにしたら、あっという間になんかありがちの話に転化できてしまいすよ。要するに、その世界観であるがゆえのストーリー、というわけではないのでちょっと残念*1。青年誌だったんだから、少年誌みたいなちょっと青臭い話にしなくてもよかったのではないか?
メディアミックス作品なので、情報量で押すなら小説、紙で戦うヴィジュアル面の美しさで押し出すならDVDなどの映像、コンパクトに良くまとまった作品を読みたければマンガで、ということになるだろう。だから真に評価を下したかったら、小説を読めってことかな。ただ媒体別にストーリー(作品中の時間軸)が違うらしいので、そういった点ではそれぞれ楽しめるというのは、享受者にとっては喜ばしいことだと思う。
「Read Or Die」という題名はセンスがあっていいな。
感想はまた後日。
*1:そういうのって、そうとう難しいけれど