ぶらりと立ち寄った本屋にSEEDコミックがまだあって驚いたよ。
ぼくのためのきみときみのためのぼく (Seed!comics)
- 作者: きづきあきら
- 出版社/メーカー: ぺんぎん書房
- 発売日: 2005/01
- メディア: コミック
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禁じられた恋、歪んだ愛情など一癖ある恋愛話が8編収められている短編集。同人誌時代の作品をまとめたものの2冊目。「ヨイコノミライ」のような細い線よりもこの頃のような太い線のほうが個人的には好み。
きづきあきらの描く女の子はすべからく葛藤している。抑えきれない愛情はむしろ欲望にちかく、それが人の道を踏み外す行為へ至ろうと湧き上がってくる己の感情を抑える術を他に見つけ出すことができない。たとえそれが、好きな人との約束を反故にすることになろうとも。
私の描くものが「濃い」「キツイ」「重い」と言われ始め、わーん、少女マンガだって描けるやーい!と描いた作品。主人公も中学生にし、さわやかに不器用な恋愛を描いた…はずなのにどういうわけか「監禁モノ」だと言われました。なんでや!
「恋のたまご」作品紹介より
それはもう業としかいいようがないのでは。まあ細野晴臣だって「才能とは背骨の歪んだところから出てくるもの」と言っていたし、自分の属性に素直になったほうがよろしいのではないでしょうか。
しかし、きづきあきら作品のコンプリートは難しい。amazonで高値ふっかけているヤツのものなんて、意地でも買わんよ*1。双葉社がウェブコミックを開始するから、氏に連載させてその流れできづきあきらの作品を改めて出版してくれないかしら。
*1:最近は、沈静化しつつあるようだけれど