思考実験

海猿 [DVD]

海猿 [DVD]

最前線に楽しみなどない!!

TVで放送していたのを見た。久々にこういった真っ直ぐな話の映画を見たけれど、なかなかよかった。ちびノリダーのひとの自主訓練のために仲間たちがプールに集結する場面が、ベタだけど熱くていい。その後、あっさり殺しちゃうところは、まーしゃーねーな(苦笑)だけれども。
「水深40メートル、酸素は片道1人分…」がこの映画の通奏低音*1として流れているけれど、HUNTER×HUNTERでも似たような思考実験があったね。本当の瀬戸際に立たされたときのための思考訓練として、日ごろからそういった覚悟のいる想定を考えておけと。
主人公というのは基本的にいい子ちゃんなので(笑)、「二人とも助かる道を考えます」ですむのだけれど、本当にそうなった場合人はどうするのか。十中八九、バディを見捨てることになるけれど、誰もそれを責めることはできないでしょう。そういった意味では、「死」と隣り合わせの、「命がけ」であるということを常に意識せざるを得ない職業なのだなと思う、彼らとは。
これに限らず、(「死」と隣りあわせかどうかはともかく)どんな職業でも「命がけ」であることには変わりはない。みんな自分の時間を削って、それこそ人生という命=時間を削って仕事をして、賃金を得ている。この理論で言えば、生きていること自体が命がけということなのだが。
こうしている間にも、少しずつ少しずつ、有限である私たちの命は磨り減っていっている。普段はそんなこと、日常の忙しさにかまけて忘れてしまっているけれど*2
まーなぜこんなことを書いているかというのは、最近のkiaoが鈍ってるからです。生き急げということではないが、目の前の状況を言い訳にして少し腑抜けているかな、と。大罪の一つ、「怠惰」にやられている。

*1:この言葉って、クラシック音楽の用語?

*2:しょっちゅうこんなこと考えているヤツも、なんだか嫌だけどね