え、広義のミステリでいいんじゃね!?*3

ZOO 1 (集英社文庫)

ZOO 1 (集英社文庫)

これは数学なのだ。小説を微分すると、俳句や詩になる。物語を微分すると、描写になる。

一番の気にいったのは「SEVEN ROOMS」。こういった設定でグイグイ引っ張ってゆく話が好き(特に映画だと)。sawやcubeといったものと同じシチュエーションスリラ。意味もなく突然に密閉空間に幽閉される。迫り来る死の匂い。見つからない脱出方法。こういった話では、設定を創れれば内容の8割完成。それでもってこれも共通するのは「たいがいオチは放り投げ」。ただ演出が楽しめればいいんで、これでいいんじゃないのでしょうか。