ということで聴いてみた

クラムチャウダー

クラムチャウダー

一聴した感想は「なんだ、この音楽空間は!!」。
まるで足元からふわりと身体が宙に浮かばされるように、日常から切り離されたその音空間。ステージは演奏者側からのバックライトとカクテルレーザーが似合いそう。「Recorded by NHK HALL on June 15-16,1986」とあるが全然古くない、というか今の感覚からみてもそうとう洗練されているように思われるが。まさに脅威のPOPS、いやPOPSなんて言葉では軽すぎて失礼にあたるくらい。

メンバーはVocal,Guitar 井上陽水、guitar 大村憲司、Percussion ,Flute 浜口茂也、Drum 村上"ポンタ"秀一、Bass 高水健司、Piano 中西康晴、Keyboards小林武史

このツアーについて、村上は著書「自暴自伝」のなかでこう述べている。

俺以外のメンバーも最高だし、大村憲司のアレンジがまた、素晴らしかった。
この俺が、空中を漂うような気分で演奏できたなんて、後にも先にもこのツアーの時だけだよ。我ながら自分に翼が生えたみたいだった。俺が今までやってきた数あるツアーの中でも、五本の指、それどころか三本の指に入りますよ。それもこれも、陽水の歌がすごいからなんだけど。

なるほど、これは名盤だ。