あれ、計算が合わなくないか!?

LIAR GAME 3 (ヤングジャンプコミックス)

LIAR GAME 3 (ヤングジャンプコミックス)

時間がないので、読んだ人だけに(ネタバレ)。


以下、ネタバレにつき、注意。


































10回目の投票が終わった時点での、各人の持ち金は、

名前 10回目の投票終了
ナオ 9億円
2 0円
3 0円
4 0円
5 0円
6 0円
7 0円
8 0円
モヒカン 0円

で、敗者の1億円が勝者(残りの8人)に分配されて、

名前 敗者の1億円を勝者に分配
ナオ 9億1250万円
2 1250万円
3 1250万円
4 1250万円
5 1250万円
6 1250万円
7 1250万円
8 1250万円
モヒカン −1億円

ゲームの最初に、事務局側がMチケットとして全員に貸し付けた1億円を返済しなければならないので、

名前 全員に貸し付けた1億を事務局側に返済
ナオ 8億1250万円
2 −8750万円
3 −8750万円
4 −8750万円
5 −8750万円
6 −8750万円
7 −8750万円
8 −8750万円
モヒカン −2億円

ナオが、モヒカンに額面2億円のMチケットをあげたので、

名前 ナオ、モヒカンに2億円あげる
ナオ 6億1250万円
2 −8750万円
3 −8750万円
4 −8750万円
5 −8750万円
6 −8750万円
7 −8750万円
8 −8750万円
モヒカン 0円

そして、ナオが残りの7人の(敗者復活戦においての)借金を相殺するようにお金を返す。

名前 ナオ、モヒカン以外の借金を相殺するように、お金をあげる
ナオ 0円
2 0円
3 0円
4 0円
5 0円
6 0円
7 0円
8 0円
モヒカン 0円

で、辻褄があっているように見える…が、
これでは、ナオが言うように、モヒカンの2回戦での借金(さらに−1億円)が返済できない。そのためには、モヒカンが+1億円にならなければならないのだが、見ての通り、ナオにはあげるべきお金がもうない。


…て、原因は分かっているのだけれど。実はナオの説明にもあるように、9人に貸付と言いながら、回収は8人分しかしておらず、敗者の貸付分は、事務局に回収されず勝者(残りの8人)に分配されているからだ。
それって、敗者になる人には(結果的に)1億の貸付とは言わなくないか?(勝者には事務局に1億円の返済義務があり、敗者の返済義務が事務局→勝者になっただけで、敗者特有の罰になっていない)。事務局が1億円損しているなんて、メガネが気づくまでもない。

最初のほうでレロニラ(司会者)の、「敗者は場に1億円置いていってもらいます」という言い方が実に曖昧。最初に貸し付けた1億円は当然返してもらって(返済しなければ「貸付」ではないでしょう)、さらに1億円置いていってもらう(敗者への罰金。つまり借金)だと思っていたから、ずっとなんか計算合わないな、と思ってた。


ここだけは、少し変だと思った。だが、それ以外はすばらしい。戦略も、駆け引きも、ナオだからできるラストも。