理由はない。読みたいから読むのだ。

「闇からのささやき」前編。開始早々、蘭のモノローグにオゾ気がたった。今までマンガのキャラクターにいらつくことなどなかったのに、こんな気持ち初めてだ(やや誇張)。戸惑いが(笑)。まあ、その兆候は前回から分かっていたのだけれど。ただ、後半になって、翠と留衣がお互いの姿勢によって対立したときに、そこに空気を換えるよう仲裁に入ったこと、まずは「留衣が悪い」とその理由をきちんと語ったところは好感が持てた。ここで、ようやく3人の関係性がうまく定められた。それでも、3人のうちもっとも好きなのは翠であることに、変わりはない。
作画は相変わらずうまい。少年マンガと少女漫画のちょうど中間ぐらいの絵で、すっきりとした艶やかさがある。後半も楽しみ。

あまつき (1) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

あまつき (1) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

ようやく1巻を読んだ。物語の導入部分はやや性急ではあったが、その後の話の進め方はいい。ヴァーチャルリアリティの江戸の世界から、どういうわけか本当の江戸時代に迷い込んでしまったらしい主人公・六合鴇時。そこには、元の世界で同級生だった篠ノ女がいた。話によると、同時刻に同じ場所にいたはずの彼は、この世界に来てから2年も経過しているようで、しかもタイムスリップしたと思っていたこの世界は、実は巧妙に創られている「歴史ゲーム」の中なのだという確信を突きつけられる。二人がこの世界で世話になっている坊主"沙門"の家で身の回りの世話をしている朽葉は、「犬神憑き」の女であり、今までぼんやりとしか世界と関わらずに生きてきた六合に対して、当初はイラつきをみせるが…。
この一癖ありそうな世界観、六合・篠ノ女・朽葉のキャラ立ちのよさ、妖艶さとスタイリッシュさを併せ持つ絵、など楽しめそうな要素満載。これはおもしろい。最新刊までの購入を決意した。

デトロイト・メタル・シティ (2) (JETS COMICS (271))

デトロイト・メタル・シティ (2) (JETS COMICS (271))

「…情けないんじゃないか、ジャマイカスルメイカ」がてきとーすぎてよい。「のびれのびれのびれのびれのびれのびれのびれのびれのびれのびれのびれのびれのびれ」

マンガ 化学式に強くなる―さようなら、「モル」アレルギー (ブルーバックス)

マンガ 化学式に強くなる―さようなら、「モル」アレルギー (ブルーバックス)

鈴木みそ、こんな仕事もしているのか、と軽く驚いたので購入。基本的に学習マンガなのだけれど、読んでいるのはやっぱり鈴木みそだな〜、てな感じのマンガになっている。友達のお兄さんに科学を教わる主人公の幸は、当然のごとく理系的要素なんてさっぱりの、そこらへんの女子高生なのだ。だけど、なぜだかしらんが(まあ、お兄さんにちょっと惚れたという設定と、こーゆー本なのだから科学を勉強しなくては話が進まないという大人の事情(笑)なのはわかってるけれど)、よくわからんなりにお兄さんの科学講義をわかろうとする彼女は、ちょっとかわいく思えてしまう。
まだ、読み途中。
あ、ふと気づいたが、なんとなく雰囲気が永野のりこみたいだな、と思った。