最近読んだものども

この、森薫の太くてはっきりとした線は見ていてなかなか気持ちのよいものがある。「夢の水晶宮」みたいな、ささやかな生活送る人々の小さな幸せを描いた作品みたいなのは好き。ケリーという人に気づかなかったり、ヴァイオレットって誰だっけと思ったり、脇役を殆ど覚えていなかったことにびっくり。あっれ〜？

天野こずえにしか出せない雰囲気っていうのがやっぱりあると思う。こちらはシャープですっきりした線。そういえばアリシアとアリスのツーショットってこれまでなかったね。なんか新鮮だ。Navigation50の扉絵は、ぜひともカラーで見たい。そーいえば、ここの人たちがサザエさん式季節無限ループをとっていなかったら、灯里たちはとうに20歳超えている計算になるんだけれど、そこんところはどーなってるんでしょうか。

メディアミックス作品なので、TVが終わればマンガも必然的に終わるわけで。終わり方もきちんと終わらせていたし、なかなかよかった。ただ、やっぱり２巻で終わったしまうのは、ボリューム不足感が否めないところ。もう少しつづいてほしかった。

伊集院が揺れ動くことによって、単純な加藤派VS霧島派の図式にならないのがいい。話の運び方が丁寧だなぁ。雑誌のほうでチェックしていたからしばらく単行本買っていなかったが、もう雑誌は読まないので、また単行本集めなおそうっと。

やっぱり今巻もおもしろい。１話完結のなかにも、微妙に裏でながれるストーリーを織り込んでみたり、はまあやってみますよね。