最近読んだものども

もやしもん(5) (イブニングKC)
事件が起こっていても、淡々と見えるのはすごい。5巻の山場ってどこだ?て言われたら、ここだっ!!て言い切れないところが…。でも(だから)おもしろい。
登場人物(特に女性)が劇画にもちかい細かさで描かれているのと対比した、菌のデフォルメ具合。これってもしかしてみなもと太郎の「ホモホモ7」の系譜なのか…。
舞姫(テレプシコーラ) (2) (MFコミックス―ダ・ヴィンチシリーズ)*1
kiaoは料理はほとんど作らないだけれど、料理の写真を見たりするのは結構好きだったりする。変な話だけれど。
料理は食べてもらうことが目的なのは自明である。そうなんだけど、料理の見た目といったような、当初の目的にはない(意図せざる)喜びや美しさというのは、何であれ存在していると思う。そしてそれに気づいたら、本来享受すべきものとは違うそれも、一つの目的と成りうる事がある。
人間の身体だって、今あるように機能することを求めていった末の、この形(フォルム)だった。いわば機能第一。だが、その機能を果たすための体自身(フォルム)に美しさが存在することを、ある日人は知ってしまったわけだ。
そしてそれはフォルム自身の美しさの追求を目指し、そのために機能を向上させる(シェイプアップする・脚を180度開くようにする)という逆転現象が見られるようになる。
ただフォルム自身の美しさを見せるだけならば、ボディビルディングとなんら変わりがない。そこでさらに美しさに寄与するのは、「踊り」という時間軸に対する魅了であり、それがバレエなのではないか。
テレプシコーラを読んでいて、ふとそんなことを思った。

*1:3巻が検索できないのはどういうことだ