最近読んだマンガ

アカギ―闇に降り立った天才 (20) (近代麻雀コミックス)

実はな 鷲巣
意外と近いんだぜ… オレ…!

これ、そういう回路を持ち合わせていないkiaoでもなんか思いついちゃったよ。腐な感じの人がピンとくる感じが(笑)
基本的に惰性でシリーズものを買うことはほとんどないのだけれど(自分の中で義務感を感じると切ってしまう)、アカギは数少ない例外の一つ。理由はよくわからない。たぶん、たまたまなんだと思う。
Q.E.D.証明終了(27) (講談社コミックス月刊マガジン)
「立証責任」は陪審員制度をモチーフにした作品だが、この作品から作者の考えを少し読み取れる(と思う)。
ここでは、法曹界でソフィスティケイトされた者の心証と市井の人々の心証はおおいにくい違う可能性を示唆している。それだけならよくある話なのだけれど、模擬裁判の陪審員の評決と、裁判官が思う評決と、燈馬想が思う評決に微妙な違いを持たせることによって、陪審員制度が孕む別の意味での責任の重さを端的に示している。
それは今まで裁判官が背負っていた「一個人を断じる」という責任、それを「民主主義」という名の下に市井の人々に放棄することの重さ。新しい制度の導入を是認するのはいいが、それがはたして、代償とするものの大きさを本当に考慮したうえでの施行なのかと…。
夜空の王子と朝焼けの姫 (IDコミックス 百合姫コミックス)
たまたま一度だけ「コミック百合姫」を読んだことがあったのだけれど(タカハシマコ目当て)、ほかの作品があまりピンとこなかった中で*1、「こいつ、本物だな」と唯一思ったのは袴田めらだけだった。
その時見た作品は収録作「キリンの首は長すぎる」だったが、単行本であらためて見直してみても、やはりうまい。
たった13Pの話なのだけれど、ラスト3Pの<思わず口から出てしまった告白、(告白された側の)驚き・含味・そして理解…、もう後戻りできなくなってしまった関係の察知>この一連の流れを見せるコマ割りと顔の表情。……感嘆。
そして最後に、思いもよらない衝撃の一言。もう完璧です。

*1:これもタカハシマコ除く