ちょっと前に読んそれはだマンガ
なんだか久しぶりに読んでみたかったので。だから特にどの巻でもかまわなかったので、目についたものを。
暴力的で醜悪で最低。それらがほめ言葉として受け取られてしまう作品。それでも嫌悪感が発生しにくいのは、殺すのも殺される殺されるのも悪者だからか。
少し味のある短編集。基本的にはコミックフラッパーに掲載された作品群。1つだけ雑誌未掲載分で、もう1つだけアフタヌーン掲載作品。コミックフラッパーの雑誌のカラーはわからないけれど、アフタヌーンに掲載というところは、なんだか納得。そんな感じの作品。
恣意的に創られたサイケデリック。これは浅野いにおが読者にまき散らすドラッグだ。一見めちゃくちゃのようで、実は深い意味があって、と深読みさせてやっぱりそれはポーズだったりして…。実はやってることは漫☆画太郎と同じなのでは?漫☆画太郎はわざと汚い絵を描くけれど、浅野いにおはわざとうまい絵を描く…なんてね。
帯に浅田弘幸(&西村しのぶ)推薦とあってびっくり。こんなとこでダーアサの名前を見かけるとは。ま、その推薦とは関係なく、宇仁多ゆみだから購入。これは当たりのほうの宇仁多ゆみだ。
「サンドイッチブルース」がお気に入り。主人公は高校の女教師。人づきあいが得意かと言われればそうではないほうで、でも気づいたら職業は学校の先生になってて、受け持ちクラスには不登校児が二名いて、なぜかスクールカウンセラーのカウンセラーをやらされていて、そのスクールカウンセラーはいつのまにか教え子と付き合っていて調子を取り戻し、気づいたら不登校児は突然登校してきいた。そういう力を抜いたハズしかたが、よい。
表紙がなんか萌えキャラっぽい感じなのはなんで?(たまたまだろ)。中身は相変わらずハード。2巻の内容をほぼ忘れているので、内容がつかめなくなっている。読み返さないと。この退廃感はハマるね。
スッキリとした絵で好感触。当然のように女子校、当然のように女の子同士の恋愛になるのは、ミステリでなんでそんなに毎回人が死ぬの?というようなもんか。それは野暮というものですよ、と。百合という要素を抜かしたら、やっていることはかなりオーソドックスな恋愛もの。
あと、はずれ3冊。