最近とちょっと前に読んだ本
フジリュー、再臨。みんなー、対話編とワクワクさんのこと忘れないであげてー……といいつつ、kiaoもそんなに読んでいなかったりしたもんだ*1。まあ、それはいいや。
これ、背景に実写をトリミングしている?それともトリミング風?そのせいでで背景がつぶれてのっぺりとしている。これが楽をするためなのか効果を狙っているからなのかわからないけれど、一つだけ言えるのはこのおかげで背景が「死んでいる」ということ。画面は死によって包囲されている……なんていうとちょっとアホっぽい。思いっきり平凡な人と思いっきり平凡じゃない人がすごくいい感じで、少年マンガ髪型をしている主役っぽい人が逆に浮いているというのは、何とも逆説的なこと。
『ラブロマ』よりも断然こちらのほうが好きです。こういう誰も目をつけていないようなところからおもしろさを引っ張ってこれるというのは、素晴らしいことだと思う。人が本気で楽しむ姿というのは、見ていて本当に楽しいもの。自分が得するわけではないのにそう思えてしまう、こういった心の機能はとても不思議だ。でも、グニグニ口はやっぱちょっとキモいからそこだけー。
このころから絵がもう完成されていたんだなぁ、と。あのラストはすごい。ちょっと震えた。あれほどうまい見開きの連続は……。で、さすが「愛がなくても喰っていける」よしながふみ。ケーキの蘊蓄が、こ、細かい(絵に描き起こさないので、デティールではなくあくまでうんちく)。
*1:個人的に『少年ジャンプ』をほとんど読まなくなっていたころの作品なので、今読めばおもしろさを再認識できるかもしれない。