からだにおいしい生活がしたい

からだにおいしい 野菜の便利帳 (便利帳シリーズ)

からだにおいしい 野菜の便利帳 (便利帳シリーズ)

 料理とか全くしないんですけどね。いや、本当はたまに作ったりしたいはしたいのですけれど、時間とか、環境とか諸条件の限りあるリソースを考慮すると、こう、ね……。優先度低いわけです。
 でも、こういう本を読んだりするのは好きなのです。
 基本的に、食べ物というのは、取れたて(もぎたて)の素材に勝るものはないと思っています。でも、ほとんどの人がそんなことができる環境にいないので、様々な工夫を凝らして加工して、味という質を上げる努力をしているのではないでしょうか。
 料理と音楽というのは似た部分があって、調理をもって素材の良さを引き立てるのが音韻的音楽で、素材の良さそのものを味わうのが音響的音楽なのではないか、……というのを20分前に思いつきました(笑)
 調理も音韻的音楽も、素養というか、研鑽とか経験とか歴史とかそういったものの積み重ねが重要になってくる。一方、素材そのものの良さを味わおうと思ったら、必然的にシンプルなもの(ミニマムなもの)にたどり着く。もちろん、その両者は比率の問題であり、対立的な立場を取るものでないのはご存じのとおりですが。
 素材を作る人(音楽で言うと楽器制作者)は、必ずしも高い調理(作曲・演奏)能力を有しているとは限らないけれど、良い味(音)というものを知っている、そういった人なのではないでしょうか(そうでないと、その素材が本当に良いものかどうか分からないのですし)。