バカトロンボーン祭り

 急にボールが来たので……ではなくて、急に時間ができたので、MUMU・ブラックエレファンツ@荻窪Rooster NorthSide、演奏者曰く『バカトロンボーン祭り』に。いや、見に行きたいと思ってはいたので、ちょうど良かったです。
 
 MUMUは前回ワンマンで見たときも良かったですが、今回も良かったです。両方のバンドに在籍している中根信博さん(tb。彼がぶっとおして吹きまくるから『バカトロンボーン祭り』なのです)が、MUMUだけでも汗だくだく。音楽業界では「バカ」は褒め言葉とのこと。まあ、良い意味で、という注釈付き。一番印象に残ったのは、最後の曲。植村さんが、左で二拍三連・右で跳ねたリズムをキープするリックが「ああ、ドラマーってやっぱすごいな」としみじみ思ったのでした。
 
 ブラックエレファンツは初見でしたが、こちらもなかなか。普段演奏する機会は屋外が多いらしく、室内で演奏したのは今回で2回目とのこと。ブラス5人編成で、トランペット×2・トロンボーン×2・スーザフォン×1。
 
 スーザフォンがベース部分を担当し、残り4人が主メロやサイドを受け持つ編成。イベント(大道芸フェスティバルに参加した過去ありとのこと)に参加するといったことが多いためか、曲のラインナップとして映画サントラやクラシック・ポップソングなどのカバーで構成されていました。
 
 MUMUがこれでもかと言うくらいのドラムで押し押しであったのも比較して、リズムレスというのは最初地味な印象。ですが、これもいくつか曲を聴き通すうちに気にならなくなります。結局は慣れの問題なのでしょうか。一番良かったのは、最後に演奏したニューヨークのなんちゃら(名前忘れました)というブラスバンドの曲。お客さんサービスの有名曲よりも、こうした自分たちも憧れの対象としているブラスの曲のほうがかっこいいです。
 
 最後は、MUMUとブラックエレファンツのメンバー全員で2曲。1曲目はBrecker Brothersの『Some Skunk Funk』。2曲目はMUMUの曲。MUMUの曲は日付(作曲した日?)が題名なので、憶えられません(笑) 忍田耕一さんも、MUMUのゲスト演奏した際に同じことを言っていました。しかも、この曲では譜面を間違えていましたからね(笑) 植村さんは、ロマン派がお嫌い?