悪夢(ゆめ)色パティシエール

 
 今日たまたま朝早く起きていたので、久しぶりに『所さんの目がテン!』でも見ようかなとTVをつけたら、あれ、なんか『焼きたて!! ジャぱん』の少女漫画版みたいのがやってたんですよ。『夢色パティシエール』というらしいです。
 (後で調べてみたら、『所さんの目がテン!』は放送時間が変わっていたんですね。知らなかった。あと、開始1分ほどで感じた『焼きたて!! ジャぱん』っぽいのも、強ち間違いでもなかったみたいです。まあ、『焼きたて!! ジャぱん』自体も、あまり見たことはなかったですが……。
 
 そのたまたま見た回が、ちょうど料理勝負対決の決勝戦で、かつ最後の戦いというなんというクライマックス。ああ、なるほど番組改編時期でしたね。
 
 初めて視聴する身としてはいろいろ興味深い点がありまして。
 
 ・主人公の女の子と、周りを固めるのはイケメン男の子達。対戦相手はみんな女の子。
  女の敵は女ということなのかと……。
 ・そもそも敵方女の子達、なんで料理するのにそんなに露出度高い服を着ているんでしょ。
 ・というか、4対4という対決方式。ふつうに引き分け発生しやすいような。なぜ奇数にしない。
 ・主人公達の周りを飛んでいる妖精らは、ふつーの人にも見えているんだ……。
  敵方にはそういうのなし。発生条件が不明。あと、何をしてくれるのかも不明。
 ・主人公、決勝の大事な試合に、ヒラメキという名の行き当たりばったりの食材で勝負とは。
  料理って試作もしたことのないものを、人に食べさせてよいんでしょうか?
 
 とまあ、謂わば当たり屋的な疑問を投げてみたわけですが。ま、そこはこれまでの話を見てないので、世界観を把握していない人間の無理解でもあるのは、当然分かっています。
 
 が、1点だけあきらかにツッコミどこあります!!
 
 調理終了後、審査員による試食タイムが始まります。まずは敵方の料理。かなりの高得点をたたき出します(ほぼパーフェクト)。
 そして、主人公の料理の番。料理を各審査員に配膳するときに、(シナリオ的な前振りで)主人公が「あ、これこっちじゃないや」と、同じ料理であるはずなのに何故か審査員ごとに出すお皿を気に掛けている様子(ここで、「もしや」とは思ったのですが)。
 
 審査員が料理を食べます。うまい!! と『ミスター味っ子』的表現。ここはまだいいです。
 
 おや、と何かに気付いた審査委員長的な人。他の審査員に、自分以外のお皿の料理を食べてみることを勧めます。食べてみると、自分の食べたものとは味の付け方が異なることが分かります。
 
 そう。主人公は各審査員の好みに合わせて、それぞれ味付けを変えていたのです!! 食べる人のことを考えて料理をしているからこその、この主人公の気遣い。的なみんなの反応。結果、先ほどの敵方よりさらに高得点をたたき出し、見事勝利!!
 
 いやいや、みんなに同じもの作りなさいよ!!(笑) 料理勝負でそれをやったらダメでしょ!! それ、審査にならないですから(予感的中)。
 
 審査員が複数存在するのは、同じ作品に対して一人よがりの意見にならないよう、多角的な視点を設けるためですよー。例えば体操競技など、各審査員一人一人に対して別個に演技をしないこと考えれば、それは単純明白です。
 
 
 主人公、いまいち勝負というものが分かっていない子でした。いや、審査員含め全員ですか……。
 なんかおもしろかったです(笑)