最近? 購入したもの

どげせん 1巻 (ニチブンコミックス)
 久々にキましたね。至高の出オチマンガです!! 素晴らしい。
 特に第6・7話の「対土下座」はぶっとび方がドイヒーで、一読の価値有りだと思います(笑) でも、じつは構成とか表情の描き方もよく練られているという。
 
 
GUNSLINGER GIRL 13 (電撃コミックス)
 物語も終盤戦になってきました。
 ジャコモ=ダンテという、義体の少女達すら死の危険性に陥れる強大な敵が存在すると、話に緊迫感があってよいです。
 
 
ラヴ・バズ 新装版 3 (ビームコミックス)
 まあ、旧版も持っているので。
 「……血 出た?」「……え 出てない………」のナチュラルに嘘をつく流れが好きです。
 
 
群緑の時雨 ? (MFコミックス フラッパーシリーズ)
 すごいです。『ふたつのスピカ』で得た力を土台に、更に上へ登った感じがします。
 『3月のライオン』を初めて読んだ時の感覚に似ています。
 
 ※追記
  そういえば、星里もちる『ちゃんと描いてますからっ!』小路 啓之『ごっこ』もよかったです。あと、なんかあったかな……。
 
  

放浪息子 完全設定資料集

放浪息子 完全設定資料集

放浪息子 完全設定資料集

 
 ようやく購入しました。
 
 何がすごいって、各話のアフレコ台本の表紙には、それぞれいろいろな方がおもしろく素敵なイラストをつけていた、ということです。
 
 最終話(第12話)の原作者ご本人はまあ置いておくとしまして、個人的にお気に入りは第4話と第7話の表紙イラストですか。
 
 第4話は、何か気合い入れて叫んでいるコミカルな千葉さん。イラスト中の千葉さんが左手に持つアフ台の表紙には佐々さんが!! 
 
 第7話は、荒波を背景に歌い上げる、演歌歌手スタイルな安那ちゃん。脇にちょこんといるのは、その姿に圧倒されてる二鳥くん。ああ、カラオケ回でしたっけ。
 
 ページ総数、約240頁。盛りだくさんの内容で、これはうれしいです。
 
 志村センセ、例のお古な仕事場から新しく引っ越していたんですね。
 そんな情報も知れたり、な資料集。
 
 

TVアニメ『放浪息子』 第10話 10+11 〜Better half〜


 
 家族会議から始まる第10話。
 
 二鳥家父といい、兼田先生といい、志村作品に出てくるこういった心持ちの重からず、軽すぎず、といった適度な態度をとれる男性というのに憧れますわ−。まあ、税所先生みたいなヘタレ気質も嫌いじゃないですよ(笑) 親近感? みたいな。
 
 一大決心の後、心折れる結果となった二鳥くん。この作品の核となる部分です。
 いつかは経験しなければならない、避けて通れない出来事。
 世界に受け入れられない自己。その経験。発達心理学とか、そういうのにもなんかありますよね、こんなん。
 
 二鳥くんには、たしかに彼を理解し、受け入れてくれる人たちがいます。
 
 しかし、赤ん坊が成長するにしたがい親からもっと広範な人間関係の中で承認を得ようとするように、二鳥くんもまた親しい友人達から(一番身近でかつ大きな存在である)クラス・学校の人々に、自分の真の姿に対して承認を得ようとしたのです。
 
 これは現象学で言うところの「親和的他者」による承認から、「集団的他者」による承認への移行になります。……なんて、今たまたま読んでいた本にかぶれて書いてみたりして(笑)
 
 安那ちゃんから「真帆は慰めてやってくれ、みたいなこと言ってたけど……」のエピソード。ここ、いつもキツイことを言うお姉ちゃんも、心の一番奥底では弟のことを心配してあげていることが伝わるよいとこですよね。
 
 高槻くん「佐々ちゃんいいやつ!!」 うん、視聴者も全員そう思ってます!!(笑)
 ほんと、いい子すぎて、マジこの作品の清涼剤。
 
 知ってる。修のことでバカにしてくる子とかやっぱりいる。そうゆうの、瀬谷はきっと知ってる。
 なるほど。「I know that You know」ということですね。分かる人がいるはずもない『Enigmatic Drive』ネタ
 
 お前のこと嫌いなんだ。
 「I hate you」であり、『J』ネタ。ってこれはもういいです。
 そう、全ては二鳥くんの意志の結果、自分で選択した行動であることを認識・覚悟することで、自分自身の感情をはっきりと投げつけることのできた彼だったのでした。
 
 

TVアニメ『放浪息子』 第11話 放浪息子はどこまでも 〜Wandering son’s progress〜


 
 喪失、変化、成長。
 最終回を見て考えつくテーマはこれですかね。言葉にすると単純になってしまう気もしますが。
 
 自己の特別性が失われていく確かな現実と、それでもやはり私たちはそれぞれ特別なんだという意志の(再)認識。
 
 その意志は、もしかしたらあのプラネタリウムの流れ星の様に、「子供だまし」の張りぼてみたいなものかもしれません。だけど、そこに懸ける願いそのものは、嘘偽りのない真実なのではないでしょうか。
 
 いやー、それにしても髪をあげた真帆ねーちゃんが、佐々さんみたいですんげーかわいいんですけど(笑)
 
 各登場人物にここまで等価に物語への役割を与え、かつ機能している作品もなかなかないのでは? なんて、原作好きの色眼鏡ですかね。 まあでも、「みんな」という単位で視聴者がキャラクターを愛でることができたのは確かなんじゃないかと。
 
 特に安那ちゃんの使い方なんて、凡庸な作品でしたら、そのままフェードアウトがいいとこですが。それがこの最終回では、二鳥くんの持つ強さ・やさしさを演出するのに一役買っているという、最後まで重要な立ち位置を担っていました。ここ、演出も好きです。
 
 ふり返ってみると、最初の1・2話でちょっと脚本に無理しているところがありましたが、その後破綻もなく、むしろ良いアレンジ・オリジナル演出に恵まれて、まさに「良作」であったのではないしょうか。
 
 EDのバックが黒いのは、BDなどで特別に何かあるのかな、なんて思ったり。
 
 おまけとして、電信柱に貼ってあったポスターが『ぼくはおんなのこ』の表紙そのものでしたり、兼田先生が受付しているところに来た二人組はミドリちゃんと菊地奈々子さんでしたり、サービス〃な感じで。
 
 
 最後に。
 やはり、千葉さんは素晴らしいです!! 千葉さん(にも)幸あれ。