TVアニメ『放浪息子』 第4話 私の名前をあげる
・あれ、最初のほうで千葉さん、先生に怒る理由なくないですか? 原作だと、二人の脚本をダシにして結局先生が自分のやりたい話(ミステリ)をやってしまおうとして、それに千葉さんが気付いてるからなんですが……。
・運動部のかけ声が「おっぱい」に聞こえたのはkiaoだけじゃないはずです(笑)
・アニメ版の高槻くんは、声のせいもあってかけっこうかわいいです。
・やること悉く裏目に出る千葉さんが、千葉さんらしくて素敵です。
プチ修羅場が2つもあったので、ファンとしてはかなりうれしい。
・『よしの』という名前をあげるっていうのを、この前お姉ちゃんに(女の子の格好をして)声撮っているところを見つかった(怒られた)→お姉ちゃんの名前じゃなきゃよかったのかな→じゃ、『よしの』を二鳥くんにあげる というオリジナルのこの流れ、かなりグッドです!!
話の流れとしてすごく自然だし、そのまま劇の脚本の真の意味を告白するに至るのに、絶妙なブリッジと化しています。元はここあっさりしてたとこなので、アレンジの良さにちょっと感動。
・着替えているだけなのに、トイレの水を流している意味はよく分かりませんが(笑)
・二鳥くんがお風呂に入ってるシーンは、何だまりスケッチ的なそういう……!?
・ちがうんですよ。末広安那が好きなのは、きもいようなかわいいような、そんな感じの微妙なラインのとこなんですよ。そーいうあからさまな反応を呼び起こすものじゃ……。
・で、末広安那が購入した「店長ストラップ」が、まるで『うみにん(こむらりほーの迸る才能)』みたいでした。
うみにん
・脚本執筆者を他にも募ってみるあたり、三刀流先生の空気読めない感が出てて良いです。
BGMの不安気なとこも。
・エンディングは、繊細なピアノのイントロと、暮れかけの日が差す人のいない教会と、切実でメンドクサイ千葉さんの願いと……。
・私の名前をあなたにあげたとき、かかる贈与税はいくらくらい?
TVアニメ『放浪息子』 第3話 ロミオとジュリエット
・って冒頭のアレやらないんですかいッ!? なんで第2話までやったんでしょう。よくわかんないですねぇ。
・わたくし、千葉さんのファンなんですが、アニメで改めてかつちょっと違った距離感から見られたら、この人マジめんどくさいことを再認識(笑) そんなめんどくさい千葉さんも、グッドです!!
・二鳥くんの中の人、第3話にしてちょっとうまくなった気がします。若しくは慣れたとか。こっちが。
・原作のいくつかの話をまとめてみるの、今回はけっこういいまとめかただと思いました。
・雨降らせた意味ってなんなんでしょう……!?
・ブラ線とか。中学生男子はそんなオヤジみたいこと言いますかね、うむ。
・原作では二鳥くんたちって携帯電話を所有していないですよね。真穂はモデル仕事のためか持っているみたいですけど。なので、アニメで普通に携帯電話で話をしている二鳥くんたちをみると、「おー。さすが現代っ子」と思ってしまうkiao。何この感想。
・それで、バス停で二鳥くんと話していた高槻くんが、バスに乗るときにうっかり置き忘れそうになった紙袋の中身が、ラストに着けていたブラなんですよね。ここの仄めかし演出は、好感触です。
・と言うわけで、今回は文化祭の劇の脚本作りと、裏ストーリーとして高槻くんがブラを着けるまでに起こった出来事のお話でした。
ラブ・バズ
- 作者: 志村貴子
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2011/01/29
- メディア: コミック
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勿論kiaoは旧版も所有しているのでござりまするが、やはり新装版も購入せ、との神のご啓示があったりなかったり。わたくしめはあまりこのような信者的行動はしないタチなんですけれど、志村貴子なので、こればかりは致し方ないというのも頷くほかなし。
主人公:藤かおるを一言で現すと、「ふてぶてしいヘタレ」ってところでしょうか。
初めて読む人へのアドバイス:この作品には、二鳥くんのお母さんは出てきません。二鳥くんのお母さんは出てきてないのですよ!!
P.S.なんでこちらと著者のほうのblogとでは、本書の発売日が異なって表示されているのでしょうか? 同じhatenaなのに。エニグマティック。
いつからだろう失くしたPASSION
http://www.youtube.com/watch?v=18_dTQe0zzs:MOVIE
これはですね、男の子のモノローグだけで、女の子側の声が一切無いというのが、もうアレとしか。
この続きはこうでしょうか。
「夏休み。僕は彼女に会いに行く。
東京なんて全然近い。……そう信じて疑わなかった。あの瞬間までは。」てな感じで(笑)
でもまあ正味な話、こういうのはお互いの環境が違くなりすぎて、価値観がどんどん合わなくなっていくと思います。残念ながら。そういう意味では、せつないです。
JRも酷なCM作りますわぁ。帰郷した男の子が、東京に戻るためのホームで彼女に見送られる、というのならまだそれもありかな、とは思いますけど。
男の子の敗因としては、「人は環境に感化されやすいし、人は変わっていく」ということを、まだ知らないということでしょうか。……ってもう男の子が失恋すること決めつけて話しているのがドイヒー((C)モヤさま)
TVアニメ『放浪息子』 第2話 きらい きらい 大きらい
・冒頭のアレって、毎回やるんですね。各キャラ持ち回りってトコですか。
次は佐々さんあたりかと。
・「きらい きらい 大きらい」って、某弐号機パイロットみたい。
・税所先生が三刀流の人なんで、あんまヘタレっぽくないです……。
・今回のアホっぽい子は、二鳥くんでした。
・アニメだと何故か、一連の出来事観てて胃が痛くなりそうに。マンガではそんなこと
なかったんですが。佐々さんの気苦労がより伝わってくるというか。
マジ佐々さん人間できてる。観てて一番安心できます。
・高槻くんと千葉さんの対峙を回想に使うなんて、すごくもったいないですよねぇ。
あそこ、小学生編のクライマックスなのに。積み上げて〃、でドーンなわけですよ。
TVアニメ『放浪息子』 第1話 おんなのこって なんでできてる?
おんなのこって なんで できてる?
おんなのこって なんで できてる?
水35ℓ、炭素20kg、アンモニア4ℓ、石灰1.5Kg、リン800g、塩分250g、硝石100g、硫黄80g、フッ素7.5g、鉄5g、珪素3g、その他少量の15の元素
そんなもんで できてるよ
*1
あきらかに第二部的な始まりでした。
いきなり中学生編からは、やはり唐突ですよ〜。原作未読の人は、絶対ついてこれないです。TVアニメがそれでいいのか? という疑問はあります。
良いところ
1.淡い色彩が素晴らしい
原作(志村貴子)がカラー原稿描くときは水彩を使用しているのですが、このTVアニメも同様に淡い質感を残した彩色が施されていて、作品の雰囲気と実にマッチしています。
そしてこの淡い感じが、中学生っぽいというか、思春期っぽいというか、まあそんなアレで世界観の構築に大きく貢献していると思います。
2.最初と最後のオリジナルシーン
二鳥くんと高槻さんがカメラ目線で独白しているところですね。あれがあることによって、話の途中から始まったような(事実そうなんですが)第1話において、だれがこの話の主人公か明確に演出されています。
3.桜のCGが美しい
よいです。火影姿でなくても見惚れます。
良くないところ
1.人物・人間関係を説明するために、キャラにエキセントリックな行動をとらせる
例えば、クラスの自己紹介のシーン。まあ佐々さんは100歩譲ってよいとしましょう*2。千葉さんがひどすぎやしませんか? あの象徴的なシーンを入れたいのは分かるのですが、千葉さんが『赤毛のアン』を知っているのはいわばその教養としてであって、あれだと*3中学生になっても『赤毛のアン』に夢中な女の子になってしまってるのですが*4。
あと、千葉さんがフミヤくんになぜか女装二鳥くんを自慢したり、二鳥くんがスカート姿のまま外に飛び出し、高槻くんの前で泣いてしまったり(剰え、慰めてもらったり)。
二鳥くんが最後、夜中に突然起きだし、洗濯をしているシーン。精子を手に取るシーンがないので、全く謎の行動になっています。下手するとおねしょととられかねないです。所謂放送コードですか……。
2.やっぱり話が唐突
1.の原因にもなりますが。小学生編が「ホップ」だとしたら、中学生編は「ステップ」にあたるわけで。『マトリックス』をリローデッドから観る感覚。
小学生のときの出来事・人間関係の残滓を、むりやり挿入せざるを得ない。その違和感。初めて観る人は、「小学生のころにこんなことあったよね」っていわれても「知らんがな」ですよ。やはり。
第1話総評
演出は良さげ。絵も色彩が淡く豊か。ただ、脚本が企画を成立させるため無茶をして、ところどころ綻びあり。