2008-01-01から1年間の記事一覧

中途半端

『ユリイカ』2006年4月号とか、『数学で犯罪を解決する』とか、『シャーロック・ホームズの帰還』とか、いろいろと読み途中で、ちゃんと読み終えるのかと自問自答。某缶コーヒーとあるマンガ誌のコラボ広告が、個人的にはあまり好きではない。(狙いは…

最近読んだマンガ

池袋のジュンク堂に原寸大の原画コピーがあって、よい感じがしたので(第一話で、トラックをひょいと持ち上げているところ)。良作。基本的にはテンプレ化されたお話だけど少しハズしていて(少女マンガに天狗て!?)、田舎の垢抜けないふつーの(天狗だけ…

教養どころか、その前提としての秀なる才すらありませんがいかがでしょうか

グロテスクな教養 (ちくま新書(539))作者: 高田里惠子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/06/06メディア: 新書購入: 8人 クリック: 222回この商品を含むブログ (139件) を見る Q.いわゆる「中沢事件」では、メディアで注目を浴びた研究者はアカデミズ…

最近とちょっと前に読んだ本

フジリュー、再臨。みんなー、対話編とワクワクさんのこと忘れないであげてー……といいつつ、kiaoもそんなに読んでいなかったりしたもんだ*1。まあ、それはいいや。 これ、背景に実写をトリミングしている?それともトリミング風?そのせいでで背景がつぶれて…

犬と少女は数えない

ベルカ、吠えないのか? (文春文庫)作者: 古川日出男出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/05/09メディア: 文庫購入: 17人 クリック: 148回この商品を含むブログ (183件) を見る このとき、会話がはじまったのだ。このに囚われてから、いま初めて、少女は何…

愛は祈りだ。僕は祈る。

好き好き大好き超愛してる。 (講談社文庫)作者: 舞城王太郎出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/06/13メディア: 文庫購入: 14人 クリック: 141回この商品を含むブログ (107件) を見る 僕は柿緒の細い首を触る。 この約束もいつか記憶になる。 記憶はどれだ…

各種感想

こうして見ると、確実にうまくなっている、『かげふみさん』は。『イハーブの生活』のころは個性的な世界観を描く人だなくらいにしか思っていなかったけど。今は話の続きが楽しみになってきている。また、こうして短編も描ける人ってのがすきなんだよなぁ。…

amazon曝し挙げ

Amazon.co.jpで、以前に「『アート・オブ・ギター/エリック・ジョンソン(日本語字幕版)』」をチェックされた方に、『SUSHI』のDVDのご案内をお送りしています。『SUSHI』、2008年7月1日発売予定です。 ご予約は以下をクリックMJS其の壱 「SUSHI」~寿司の握り…

倒れてた

先週は、木曜日の夜急に頭がクラッとしたらあっという間に体温が上がってきて、四〇度の大熱。一日半ずっと寝込む。それから一・二日は胃の気持ち悪さから来る全身の不調感。体調回復を優先させた一週間をおくる。今もちょっと食欲が少なめ。 熱は嫌なんだよ…

どっちにしても、日曜が一番えらい人

木曜の男 (創元推理文庫 101-6)作者: G.K.チェスタトン,吉田健一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1960/01/10メディア: 文庫購入: 2人 クリック: 23回この商品を含むブログ (24件) を見る サイムは度肝を抜かれて、この取り返しがつかないことばに対して…

これはいい枕だ

本の本―書評集1994‐2007作者: 斎藤美奈子出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 183回この商品を含むブログ (56件) を見る厚い!!なにこの殺人的に分厚い本は!? と、書店で最初に見かけたときに思ったもんだ。こ…

『あずまんが大王』と『ヒャッコ』の違いについて

最初読んだときに、何となく思ってた、とくにどうでもいいこと。 他の人の『ヒャッコ』の感想をいろいろ見てみると、類似品として『あずまんが大王』を挙げているのをよく見かける(個人的には「……そーかぁ?」と疑問系。高校日常生活系で女子たくさんなら『…

チェンジング・セイムネス

百年の孤独 (Obra de Garc´ia M´arquez)作者: ガブリエルガルシア=マルケス,Gabriel Garc´ia M´arquez,鼓直出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2006/12/01メディア: 単行本購入: 25人 クリック: 269回この商品を含むブログ (277件) を見るわりと有名な「100…

自意識は、少し足りないくらいがちょうどいいと言っておったよ

もーひどいなぁ。鬱っ気が重い〜。考えてみると、毎年この時期にこんな感じになっているような。なんなんだ、こりゃ。理由はなんとなくわかっている気がするんだけど、やっぱりわからんかもしれない。5月病?てか、5月病ってもの自体もよくわかんないんだ…

『団欒』のエピソードは結構好き。だけど、ストーリーと特に関係はないのね。

ルート225 (シリウスKC)作者: 志村貴子,藤野千夜出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/04/23メディア: コミック購入: 6人 クリック: 169回この商品を含むブログ (139件) を見る そして冒頭のシーンに戻るわけです 志村貴子、初の原作つきマンガ*1。 南さん家…

ちょっと憂鬱でキラキラした音楽

Against the Pull of Autumアーティスト: Epic 45出版社/メーカー: Where Are発売日: 2004/07/27メディア: CD購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (5件) を見る最近専らepic45(とその他のバンド)ばかり聴いている。 どうも所謂これがポストロック…

しかし友情は…

ポンド氏の逆説 (創元推理文庫 (110‐9))作者: G.K.チェスタトン,中村保男出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 1977/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (21件) を見る2回読んだ。といっても好きだから再読したというわけではない…

関係性の中で生きるわたし

美咲ヶ丘ite 1 (1) (IKKI COMICS)作者: 戸田誠二出版社/メーカー: 小学館発売日: 2008/02メディア: コミック購入: 5人 クリック: 36回この商品を含むブログ (34件) を見る 「――なぁ。なんで? なんで急にボクシングなの?」 人は関係性の中で生きている。 こ…

舞城小説粉吹雪について

もう終わってから一か月以上たったし、ネタがわれてもいいでしょう。感想をば。 行ってきました、東京都写真美術館。そう、あれはちょうど関東に雪が降ったある日曜日。JR恵比寿駅から出て動く歩道に乗って数分。見えてきたのは、灰色の空にそびえ立つ(とい…

志村貴子の描く『ネコ目』がものすごく好きです*1

青い花 3巻 (Fx COMICS)作者: 志村貴子出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2008/03/20メディア: 単行本購入: 11人 クリック: 104回この商品を含むブログ (187件) を見る 「この感情は百合だ。」 と、私の中で思うものを探す旅(脳内)に時間をものすごく使っ…

停滞の星・火星(アクア)

ARIA(12) (BLADE COMICS)作者: 天野こずえ出版社/メーカー: マッグガーデン発売日: 2008/03/10メディア: コミック購入: 8人 クリック: 229回この商品を含むブログ (248件) を見るARIAが描いているこの火星(アクア)、特に限定してネオヴェネチアというのは…

死をもって完遂するということもない。なぜなら誰も死んだことある人にそれを聞いたことがないのだから。

文庫版 鉄鼠の檻 (講談社文庫)作者: 京極夏彦出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/09/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 84回この商品を含むブログ (155件) を見る 「だからさ。悟ることが最終目的ではないと云う主張だよ。悟りとか最終解脱とか云うもの…

登場人物名称が千葉県の市町村名ということはすぐわかった

エンブリヲ 1巻 (BEAM COMIX)作者: 小川幸辰出版社/メーカー: エンターブレイン発売日: 2008/01/30メディア: コミック購入: 4人 クリック: 82回この商品を含むブログ (41件) を見るエンブリヲ 2巻 (BEAM COMIX)作者: 小川幸辰出版社/メーカー: エンターブレ…

少女 BETWEEN 日常 AND 非日常

少女には向かない職業 (創元推理文庫)作者: 桜庭一樹出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2007/12/23メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 82回この商品を含むブログ (225件) を見る あたしはまた、弱い人間の顔をしていた。自分でわかった。泣きながら、しゃ…

最近読んだマンガ

制度。それは人の利益のために人の行動に制限を与えるもの。公然と行われるもの、秘密裏に行われるもの、目に見える形にも、目には見えないかたちにもそれは人を拘束する。 ブラッドハーレー聖公女歌劇団。孤児院の少女。刑務所。「パスカの羊」と呼ばれる祭…

愛される娘

ばいばい、アース 2 懐疑者と鍵 (角川文庫 (う20-2))作者: 冲方丁,キム・ヒョンテ出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/10/01メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 21回この商品を含むブログ (73件) を見る 実際に旅に出ようとしているベルや、既に旅のもの…

最近読んだマンガ

遠藤まいがなんだかかませ犬扱いになっているような…。しかたないよなぁ、この問題にけりつけないと話が先に進まないし。だけど連載が週刊ペースなら、もっと丁寧に描くことができたのかもなぁ、と思うと多少残念に思える。痴話ゲンカとをして女が飛び出して…

真実は教えてもらうことができない

羊をめぐる冒険(上) (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/11/15メディア: 文庫購入: 7人 クリック: 74回この商品を含むブログ (333件) を見る羊をめぐる冒険(下) (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004…